ワキガが気になる人のほとんどが、どのような治療法があるかを十分に理解していません。
臭いの感じ方は個人差がありますが、もし体臭が気になるようでしたら、この機会に、どのようなワキガの治療方法があるのかを知っておくと、今後の対策がしやすくなります。
ワキガ治療の種類
ワキガの治療の種類は、対処療法、理学療法、手術療法に大別されます。
・対処療法
臭いの原因となっているアポクリン汗腺の切除などの永久的な原因対策ではなく、臭いを抑えるのが、この対処療法です。対処療法で一般的なのは、「制汗剤」の使用です。
薬局でも市販されている「塩化アルミニウム」を含んだ制汗剤によって、汗の量を抑えて、体臭を減らそうというアプローチです。ただ、市販されている「塩化アルミニウム」を含んだ制汗剤よりも、専門医によって処方される「塩化アルミニウム」を含んだ制汗剤の方が濃度が濃いようです。自分の現状を専門医に診せ、適切な制汗剤を使用したいものです。
・理学療法
脱毛:
この理学療法は、臭いを強くする原因の一つである、体毛を脱毛するアプローチです。脇の下などに、体毛があることで、皮膚の表面の細菌が増え、臭いを強くする原因になっている場合には、永久脱毛などのムダ毛処理によって、臭いを軽減することができるでしょう。脇の下に毛がないことは、脇の下を清潔に保ちやすいということにもなります。わきがの症状が軽い人は、この理学療法によって、だいぶ臭いを少なくできる可能性があります。
ボトックス注射:
多汗症の治療に使われることが多いボトックス注射によって、臭いを抑えることもできます。ボトックス注射は、汗の分泌を抑える作用があるので、発汗が少なくなり、同時に臭いを抑えようというアプローチです。
イオントフォレーシス:
水道水やホルマリン水溶液などを浸したパッドを脇の下などにあて、弱い電流を流すことによって、その部分の発汗が抑えられるというアプローチです。個人差もありますが、効果が出るまでに数週間かかり、治療を止めてしまうと数ヶ月で再発することがあるようです。
手術療法については、別のコラム「わきが(ワキガ)の手術を考える」をお読みください。
対処療法と理学療法は、ワキガの程度が比較的軽い人に有効でしょう。
また、制汗剤と他の方法を組み合わせることで、さらに体臭を少なくすることもできるでしょう。
理学療法に関しては、専門サイトでさらに情報収集することをお薦めします。
いつまでも自分が臭うことを気にするのではなく、臭いが気にならない程度にまで抑える対策をし、気軽に人と接することができるようになった自分を想像してみてください。
にこやかに人と接する将来の自分。
それは、今ワキガ対策をしたからこそ、そのような自分になったのですよ。
ワキガに対する理解を深めて、少しずつ改善していきましょう!