体臭が気になるあなたへ:わきが(ワキガ)とは

体臭が気になる人が増えているようです。

体臭に関する言葉としては、「わきが(ワキガ)」がよく話題になりますが、実際に、このわきがについて十分な知識がある人は少ないです。

そのため、このページでは、わきががどのようなものであるか、そして原因は何かについてまとめておきましょう。

わきが(ワキガ)とは

自分がわきがかもしれないと疑っている人は、「わきが」についてしっかりと理解する必要があります。

・わきが(ワキガ)とは

『腋臭症(えきしゅうしょう)は、皮膚のアポクリン腺から分泌される汗が原因で強い臭いを発する人体形質で、それを有する個人の属する集団によっては疾患としての扱いを受ける。わきがとも呼ばれる』

この定義は、「Wikipediaのわきが(ワキガ)」から引用しました。

このページの解説によると、「わきが」は病気として扱われる国と、そうではない国に分類されるようです。その国の大半の人が体臭が強い場合には、病気としては扱われませんが、体臭がそれほど強くない国では、体臭がきつい人は病気として扱われます。

日本人は、それほど体臭がきつくない人種に分類されますので、体臭がきつい人は、わきがという病気ではないかと疑われるわけです。

わきがの原因

わきがは、汗、細菌、そして主に腋毛が組み合わさって、体臭をきつくすることが原因だと考えられています。

汗は、アポクリン汗腺、エクリン汗腺、皮脂腺から分泌されます。その中でも、アポクリン汗は、たんぱく質やアンモニアなどが混ざり合い臭いの素になっています。エクリン汗の成分は大半が水分なのですが、身体中から発汗されるため、アポクリン汗の臭いを拡散させて、他の人に不快な感じを与えます。

アポクリン汗が臭いの原因となり、エクリン汗が臭いを撒き散らしているということになるのです。

さらに、腋毛(わきげ)などの体毛は、皮膚の表面の細菌を増やすことを手助けする場合があります。このため、腋毛がない人は細菌が増えにくく、わきがの臭いを抑えることができます。

また、汗が多い人(多汗症の人)は、臭いの原因となるアポクリン汗の分泌量が多くなり、臭いを拡散するエクリン汗の量も多いので、周りの人がより体臭を感じやすくなるのです。

脇の下の「わきが」ばかりではなく、足の臭いに関連した「足臭汗症」という疾患もあります。

これは腋毛によって細菌が増えるのとは異なり、足の裏の角質がふやけて細菌を増やすことが原因です。汗を多くかく人は、足の裏にも汗をかきやすいので、足の臭いが気になる人が多くなります。

このように、しっかりとわきがについての理解を深めるということは、わきがの治療や対策に繋がります。

「わきが」かもしれないと気に病んでいるばかりではなく、しっかりと情報収集をして、他人に不快感を与えない体臭対策を行ないたいものですね。

わきがの臭いは、きっと改善するはずです。

自分が納得できる対策方法をきちんと見つけましょう。